「夜勤はきついって聞くけど、自分にも続けられるのかな」
「夜に働く分、どのくらい稼げるんだろう」
夜勤の求人を見ていると、収入面に魅力を感じる一方で、生活リズムや体への負担が気になる方も多いのではないでしょうか。
実際、夜勤は働く時間が日勤と大きく変わるため、慣れるまではきついと感じることがあります。
一方で、深夜手当がつくことで収入を上げやすく、日中の時間を使いやすいというメリットもあります。
この記事では、夜勤がきついと言われる理由や給料が上がる仕組み、夜勤に慣れるためのコツを解説します。
・夜勤とはどんな働き方なのか
・夜勤がきついと言われる理由
・夜勤手当で給料が上がる仕組み
・夜勤で働くメリット
・夜勤に慣れるコツ/よくある質問
夜勤の仕事に応募するか迷っている方は、自分に合う働き方かどうかを考える材料にしてください。
目次
そもそも夜勤ってどんな働き方?


夜勤とは、夕方から深夜、または夜から翌朝にかけて働く勤務形態のことです。
製造業をはじめ、物流、介護施設、警備、コールセンターなど、24時間体制で動いている職場で多く取り入れられています。
夜勤で押さえておきたいのが、22:00~翌5:00の時間帯に働くと、深夜手当がつくという点です。
この時間に働いた分は、通常の賃金に25%以上の割増賃金が加算されます。
そのため、同じ時間働く場合でも、日勤より収入を上げやすいのが夜勤の特徴です。
一方で、生活リズムが変わるため、睡眠時間の確保や体調管理は大切になります。
夜勤の働き方は、大きく分けると次の2つです。
| 夜勤専属 | 夜の時間帯を中心に、ほぼ同じ時間で働きます。勤務時間が固定されやすく、生活リズムを整えやすい働き方です。 |
|---|---|
|
交替制 (2交替・3交替) |
日勤と夜勤をローテーションで勤務します。製造業の求人でもよく見られ、未経験から始めやすい一方、体調管理が大切です。 |
生活リズムに無理がないかも見ておきましょう。
夜勤に該当する勤務時間
法律上、22:00~翌5:00の間に働いた時間は「深夜労働」として扱われます。
この時間帯に勤務した分には、深夜割増賃金が加算されます。
たとえば、次のようなシフトは夜勤求人でよく見られます。
・17:00〜翌2:00
・0:00〜9:00
・18:00〜翌9:00
このうち、22:00〜翌5:00にかかる勤務時間が深夜手当の対象です。
すべての勤務時間に割増がつくわけではなく、深夜帯に働いた時間分に対して割増賃金がつくと考えるとわかりやすいです。
夜勤時の休憩時間や休日
夜勤でも、休憩時間の考え方は日勤と同じです。
労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要です。
長時間の夜勤では、通常の休憩に加えて、仮眠時間や小休憩が設けられている職場もあります。
ただし、休憩の取り方は職場によって異なるため、求人票や面接で確認しておくと安心です。
休日については、少なくとも毎週1日の休日、または4週間で4日以上の休日が必要とされています。
夜勤の場合は、夜勤明けの日が休みに含まれるのか、翌日も休みになるのかで体の負担が変わります。
応募前には、次の点を確認しておくのがおすすめです。
・夜勤明けは休み扱いになるのか
・夜勤明けの翌日も休めるのか
・休憩や仮眠の時間はあるのか
・日勤と夜勤の切り替わり頻度はどのくらいか
夜勤は収入を上げやすい働き方ですが、無理なく続けるには勤務時間や休日の確認が欠かせません。
夜勤がきつい・しんどいと言われる理由は?


夜勤がきついと言われる主な理由は、生活リズムが変わることによる体への負担と、家族や友人との予定の合わせにくさです。
夜勤は収入を上げやすい働き方ですが、日勤と同じ感覚で始めると「思ったよりしんどい」と感じることもあります。
ここでは、夜勤がきついと言われる代表的な理由を5つ紹介します。
生活リズムが崩れやすい
夜勤では、夜に働いて日中に眠る生活になります。
慣れるまでは、眠気やだるさを感じやすいでしょう。
特に、日勤と夜勤を交互に行う交替制では、勤務時間が変わるたびに体を慣らす必要があります。
生活リズムの変化が不安な方は、夜勤専属なのか交替制なのかを事前に確認しておくと安心です。
睡眠不足になりやすい
夜勤明けに昼間眠ろうとしても、外の明るさや生活音で眠りが浅くなることがあります。
しっかり寝たつもりでも、疲れが残るケースも少なくありません。
睡眠不足が続くと、集中力が落ちたり、仕事中にぼんやりしやすくなったりします。
遮光カーテンや耳栓を使うなど、眠りやすい環境を整えることが大切です。
家族や友人と予定が合いにくい
夜勤は、周りの人と生活時間がずれやすい働き方です。
家族が起きている時間に自分は寝ていたり、友人と予定を合わせにくかったりすることがあります。
また、夜勤明けの日が休み扱いになる職場では、思ったより自由に使える時間が少ないと感じる場合もあるでしょう。
応募前には、夜勤明けの扱いや休日の取り方を確認しておくのがおすすめです。
職場の人員が少ない場合がある
夜勤の職場では、日中より少ない人数で業務を行う場合があります。
そのため、困ったときにすぐ相談しにくかったり、担当する作業の範囲が広くなったりすることもあります。
不安がある方は、面接時に「夜勤中は何名体制ですか」「困ったときは誰に相談できますか」と確認しておきましょう。
長期的な健康リスクが高まる
夜勤が続くと、睡眠や食事の時間が不規則になりやすくなります。
そのため、疲れが取れにくい、食生活が乱れる、体調を崩しやすいと感じる人もいます。
厚生労働省の資料でも、交替制勤務では不眠や眠気、睡眠休養感の低下などに注意が必要とされています。
夜勤を続ける場合は、睡眠時間を確保し、食事のタイミングを整えることが大切です。
無理なく続けられる働き方かどうか、勤務時間や休憩の取り方も応募前に確認しておきましょう。
参考:交代制勤務のためのガイドライン| 厚生労働省(2023年3月)
【夜勤で働くメリット4選】━夜勤をきついと感じるかは人それぞれ!


夜勤は生活リズムが変わるため、きついと感じる人もいます。
一方で、収入を上げやすいことや、日中の時間を使いやすいことは大きなメリットです。
ここでは、夜勤で働く主なメリットを4つ紹介します。
日勤より収入を上げやすい
夜勤の大きなメリットは、深夜手当によって収入を上げやすいことです。
22:00〜翌5:00に働いた時間には、25%以上の割増賃金がつきます。
そのため、同じ時間働く場合でも、日勤より月収が高くなりやすい傾向があります。
短期間で貯金したい方や、今より収入を増やしたい方にとって、夜勤は選択肢のひとつになるでしょう。
通勤ラッシュを避けやすい
夜勤は、出勤や退勤の時間が日勤とずれることが多い働き方です。
そのため、満員電車や朝夕の渋滞を避けやすくなります。
通勤時のストレスを減らしたい方や、人混みが苦手な方には働きやすく感じる場合があります。
ただし、深夜や早朝は公共交通機関の本数が少ないこともあるため、通勤手段は事前に確認しておくと安心です。
落ち着いて働ける職場もある
職場によっては、夜間の方が来客や電話対応が少なく、作業に集中しやすい場合があります。
製造業や物流の仕事でも、決まった作業をコツコツ進める職場であれば、落ち着いて働きやすいと感じる人もいるでしょう。
ただし、夜間は日中より人員が少ない職場もあります。
「楽に働ける」と決めつけず、仕事内容や夜勤中の人数体制を確認しておくことが大切です。
日中・平日の時間を有効に使える
夜勤は、日中の時間を使いやすい点もメリットです。
平日の昼間に、役所や病院、銀行などへ行きやすくなります。
また、混雑しにくい時間帯に買い物やジム、習い事へ行けることもあります。
家族の予定と合えば、子どもの学校行事などに参加しやすい場合もあるでしょう。
一方で、睡眠時間を削って予定を入れすぎると、体調を崩しやすくなります。
日中の時間を使う場合も、休む時間はしっかり確保しておきましょう。
夜勤で給料がアップする深夜手当とは?


深夜手当とは、22:00〜翌5:00に働いた時間に対して支払われる割増賃金のことです。
この時間帯に働いた分は、通常の賃金に25%以上の割増がつきます。
アルバイト、派遣社員、契約社員、正社員など、雇用形態に関係なく対象になります。
夜勤で収入を上げやすい理由は、この深夜手当があるためです。
深夜帯は時給が25%以上アップする
たとえば、通常時給が1,200円の場合、深夜帯の時給は最低でも1,500円になります。
計算式は以下のとおりです。
1,200円 × 1.25 = 1,500円
さらに、時間外労働と深夜労働が重なる場合は、割増率が合算されます。
深夜に時間外労働をした場合は、深夜割増25%と時間外割増25%で、合計50%以上の割増です。
さらに手当がつく求人もある
会社によっては、法律で定められた深夜割増とは別に、「夜勤手当」が支給される場合があります。
たとえば、夜勤1回につき2,000円、1勤務ごとに固定手当を支給する求人などです。
求人票を見るときは、時給だけでなく、深夜割増や夜勤手当の有無も確認しておきましょう。
確認したいポイントは、次の3つです。
・深夜割増が含まれた時給なのか
・夜勤手当が別途支給されるのか
・夜勤手当は1回ごとなのか、月額固定なのか
なお、業界や企業によっては深夜手当を30%・35%に設定したり、「夜勤手当」の名目で1回2,000円などを固定支給する会社もあります。
求人票では「深夜割増率」と「固定手当」の両方を確認するようにしましょう。
月収はどれくらい変わる?
夜勤で働くと、深夜手当の分だけ月収が上がりやすくなります。
たとえば、時給1,200円で1日8時間、月20日勤務する場合を見てみましょう。
| 働き方 | 月収例 |
|---|---|
| 日勤 | 192,000円 |
|
夜勤 ※深夜6時間 |
228,000円 |
|
夜勤+手当 ※2,000円/日 |
268,000円 |
※時給1,200円、1日8時間、月20日勤務で計算。夜勤は深夜6時間として算出しています。
この例では、日勤と比べて夜勤は月36,000円アップします。
さらに夜勤手当が1日2,000円つく場合は、月76,000円の差になります。
1年で考えると、約90万円の差が出る計算です。
短期間で貯金したい方や、収入を重視して仕事を選びたい方にとって、夜勤は検討しやすい働き方といえるでしょう。
夜勤に慣れるコツをご紹介!


夜勤に慣れるには、睡眠・仮眠・食事のリズムを整えることが大切です。
無理に昼夜逆転させようとすると、かえって体に負担がかかることもあります。
最初はきつく感じても、休み方や食事の取り方を工夫すると、少しずつ働きやすくなります。
ここでは、夜勤を続けやすくするためのコツを紹介します。
夜勤前は寝だめしすぎない
夜勤前は、長く寝だめするよりも、短めの仮眠で体を休めておくのがおすすめです。
寝すぎると、起きたあとに頭がぼんやりしたり、夜勤明けに眠りにくくなったりすることがあります。
目安としては、90分ほどの仮眠を取ると起きやすいでしょう。
短時間でも横になっておくだけで、夜勤中の眠気対策につながります。
夜勤中の休憩で仮眠を取る
休憩時間に仮眠が取れる職場なら、短時間でも眠っておくと体が楽になります。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、夜勤中の仮眠は眠気や疲労の軽減に役立つとされています。
ただし、長く寝すぎると、起きたときにぼんやりしやすくなります。
20〜50分ほどの短い仮眠を目安にすると、休憩後も動き出しやすいでしょう。
仮眠が難しい場合は、10分ほど目を閉じるだけでも気分を切り替えやすくなります。
アイマスクや耳栓を使うと、短い休憩でも休みやすくなります。
参考:同ガイドライン
夜勤明けは眠りやすい環境を作る
夜勤明けに眠るときは、できるだけ部屋を暗くして、外の光や音を減らしましょう。
昼間は日差しや生活音で眠りが浅くなりやすいため、遮光カーテンやアイマスク、耳栓があると便利です。
帰宅後にスマホを長く見続けると、眠るタイミングを逃しやすくなります。
夜勤明けは、食事や入浴を軽めに済ませて、早めに休む流れを作っておくと安心です。
休日は生活リズムを戻しすぎない
夜勤明けの休日に、生活リズムを一気に日勤型へ戻そうとすると、次の夜勤がつらくなることがあります。
特に夜勤が続く期間は、睡眠時間を大きくずらしすぎないことが大切です。
休日に予定を入れる場合も、睡眠時間を削りすぎないようにしましょう。
体を休める時間を確保しておくと、次の勤務にも入りやすくなります。
夜勤前後の食べ過ぎは要注意!
夜勤前後は、食べすぎにも注意が必要です。
脂っこいものや甘いものを多く取ると、胃もたれや眠気につながる場合があります。
夜勤前や休憩中は、うどん、雑炊、スープ、おにぎりなど、消化に負担がかかりにくい食事を選ぶとよいでしょう。
空腹のまま働くと集中しにくくなるため、腹八分目を意識するのがおすすめです。
睡眠・仮眠・食事のリズムを整えながら、自分に合う過ごし方を見つけていきましょう。
夜勤はきつい面もあるが、合う人にはメリットのある働き方
■夜勤は生活リズムが変わるため、慣れるまではきついと感じることがある
■深夜手当がつくため、日勤より収入を上げやすい
■睡眠・仮眠・食事のリズムを整えることで、体への負担を減らしやすい
■応募前には、夜勤明けの扱いや休憩・仮眠の有無を確認することが大切
夜勤は体への負担がある一方で、深夜手当によって収入を上げやすく、日中の時間を使いやすい働き方です。自分の生活リズムや体調に合えば、無理なく続けられる場合もあります。
大切なのは、給与だけで判断せず、勤務時間や休日の取り方まで確認することです。
夜勤明けの扱いや休憩時間、仮眠の有無などを事前に見ておくと、働き始めてからのギャップを減らせます。
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