「製造業で働きたい!」
こう思い、いざ求人に応募しようと思ったものの、履歴書の志望動機欄を見て手が止まってしまう方は案外多いのではないでしょうか。
この記事では、「製造の仕事に興味があるけど、どんなことを書けばよいのだろうか」などお困りの方に向けて、製造業の志望動機の書き方をポイントとともに解説します。
各職種別の例文も掲載しますので、未経験から応募する方の参考になりますよ。
なお、記事の中で例として挙げるものは、それぞれ一部です。たくさんありますので代表的なものに絞っています。
【この記事の要約】
● 製造業の職種・仕事内容とは
● 製造業未経験のための志望動機【例文】
● 志望動機を書く順番
● 志望動機の書き方のポイント
● 製造業の志望動機を作成するときの注意点
● NGな志望動機の特徴
● 採用担当者は面接でどこを見ているのか?
これらについて詳しく解説していきます。
目次
製造業の職種・仕事内容とは
具体的な志望動機を考える前に、まずは製造業の種類と職種・仕事内容について説明します。
種類
日本における代表的な製造業には主に以下の種類があります。
● 自動車関連
● 医療/医薬
● 食品
● 半導体
一つずつ見ていきます。
自動車関連
自動車製造業には、自動車メーカーや部品メーカー、素材メーカーなどがあり(部品製造→部品組立→自動車組立)の流れで一つの車を完成させます。自動車製造業は、数ある製造業の中でも特にロボットによる自動化が進んでいる業種です。そのため、人が行う作業はマシン操作や組立、検査・検品などがメインになります。
自動車産業は、ものづくり日本を支える基幹産業として日々最先端の技術が開発されており、将来性も期待できます。期間工や派遣社員の求人が多い傾向にありますが、需要が安定しているため、たとえ契約期間が終了しても次の職場を見つけやすいという優位性があります。
医療/医薬
医療・医薬品の製造工場は、人の身体に直接作用する薬品を製造することから、その品質は非常に厳しく管理されています。作業工程ごとに決められた手順があり、規制基準の順守が徹底されています。温度や湿度まで細かく管理されたクリーンルームでの作業も多くあり、工場でありながら恵まれた環境で作業ができるのはメリットでしょう。
なお、医薬品のメーカーは、薬機法上GMP省令(※医薬品の製造・品質管理の基準を定めた厚生労働省令)に適合していると認められないときは医薬品の製造・販売ができません。
参照:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 | e-Gov 法令検索
一方で、医薬品の製造工場での仕事には特別な資格は必要なく、未経験でも働くことが可能です。
食品
食品製造業は、コンビニやスーパーなどに並ぶお弁当やお惣菜、冷凍食品、レトルト食品、パン、お菓子、清涼飲料水などを製造します。入荷した原材料を調理する食品加工を主として、保存性や利便性に優れた美味しい食品を作り上げるのが仕事です。食品は消費者が口に入れるものであり、作業担当者には衛生服、手袋、マスク、ヘアネットの着用や、入念な手洗いおよび消毒が必須など、衛生管理が徹底されています。食材のカット、味付け、盛り付けなどに担当を分けて、ライン作業で進めるケースが多いでしょう。


半導体
半導体とは、液晶テレビやスマホなどを筆頭に自動車や家電、ガス、インフラなどにも使われている電流を調整できる物質です。半導体製造では、半導体そのものを製造するメーカーと、半導体製造装置を製造するメーカーがあります。半導体製造には電流や回路などの専門用語が頻出し、理系の知識が必要と思われがちですが、工場の作業自体はスキルや知識がなくても対応できるケースがほとんどです。多くの作業は機械化されているため、作業担当者はマニュアルに沿って手順どおりに業務を進めれば問題ありません。
職種・仕事内容
次は、製造業における職種や仕事内容についてです。
主に以下のような職種・仕事内容があります。
● 組み立て、加工(機械加工)
● 生産品質管理(検査)
● フォークリフト、倉庫業務(運搬、管理など)
● 設備保全
一つずつ見ていきます。
組み立て、加工(機械加工)
組み立て、加工は、ラインから流れてくるパーツを他の製品と接合したり、金属などの原材料をマニュアルどおりの形に加工したりして一つの製品を完成させる仕事です。ただのパーツだったものが世の中に出る製品に形作られていくさまを目の当たりにできるのは、この仕事の醍醐味です。社会の役に立っている実感を強く感じられるでしょう。組み立て、加工は自動車や家電製品、半導体などの製造工場で多い仕事です。製造するものによって求められる能力は異なりますが、いずれも同一作業の繰り返しになるため、集中力を保ちながらコツコツと仕事ができる方が向いています。
生産品質管理(検査)
生産品質管理とは、製品の品質を一定に保つために、生産ラインの進捗管理や製品の検査を行う仕事です。不良品が発生しないようにQCの7つ道具やPDCAサイクルなどの手法を用いて製品の品質改善も行います。生産品質管理は、自動車や精密機器、医療機器から生活用品など業種を問わずあらゆる製造業で必要とされ、製造全体を管理する重要な役割を果たしています。些細なミスにも気が付き、ロジカルシンキングやリスクマネジメントが得意な方が向いているでしょう。
フォークリフト、倉庫業務(運搬、管理など)
フォークリフト、倉庫業務とは、倉庫スタッフが仕分けした商品をフォークリフトを使って所定の場所まで運搬する仕事です。ただ荷物を運ぶだけでなく、入荷や出荷のスケジュールを考えて荷物の出し入れがしやすいように積んでいきます。フォークリフトを操作するには、「フォークリフト運転技能講習」を受けて資格を取得する必要があるため、他の倉庫内業務よりも高い日給や時給が期待できるでしょう。会社によっては入社後に費用は会社負担で資格取得をサポートしてくれるところもあり、未経験から始められるケースも多くあります。
設備保全
設備保全とは工場内にある生産設備の点検や修理、改良などを行い、製品の生産に影響が出ないように管理する仕事です。工場内には加工機やプレス機、コンベアや炉、計量器など数多くの生産設備が稼働しています。設備保全は、これら機械の状態を常に把握し、故障が起こらないよう定期的にメンテナンスを行って工場の生産性を維持しています。もちろん機械トラブルが発生した際の修理対応も設備保全の仕事です。また、品質の安定や効率化を目的とした制御プログラムの作成なども担当します。
製造業未経験のための志望動機【例文】
製造業未経験者の志望動機では、過去に仕事で培ったスキルや能力を志望する職種の仕事にどう生かせるかをアピールするとよいでしょう。
製造業の仕事内容別に例文で紹介します。


組み立て、加工
私は〇年間、〇〇などを扱う会社で営業の仕事をしてきました。しかし、幼い頃からプラモデルを作るのが好きで、ものづくりを仕事にしたいという思いを諦めきれず、昔から憧れていた貴社の製造ラインを志望しました。営業で培ったコミュニケーション力は、ライン作業に必要な周囲との協調に生かせると考えています。また手先の器用さにも自信があるため、細かなパーツを組み合わせる繊細な作業も正確にこなせると自負しています。
検査、検品など
前職は一般事務でデータ入力や経費精算、伝票処理などを担当していました。これまで私が担当した処理でミスが発生したことは一度もなく、上司からも「〇〇に任せておけば安心」と言葉をいただくほど、集中力や正確さには自信があります。わずかな違いも見逃さないこのスキルを生かして、ぜひ貴社製品の品質維持に貢献したいと考えています。なお、貴社の〇〇の商品は私が昔から愛用している商品です。その素晴らしい品質を守る最後の砦になりたいと考え、検査、検品を志望しました。
仕分け、梱包、積み込み
以前は書店で働いていましたが、どこに何の本があるかを見分けるのが得意で、同僚から「◯◯さんに聞けばどんな本でもすぐにわかる」と頼りにされていました。また、お客様から「こんなにたくさんの本があるのにすぐに見つけてすごいわね」とお褒めの言葉をいただいたこともあります。仕分ける作業には自信があります。また、ブックカバーを素早く丁寧に付けるのも好きな作業でしたので、梱包作業でも貴社に貢献できると考えています。
生産管理、品質管理
前職はコールセンターのSVとしてオペレーターの管理をしていました。10年間、オペレーターの適切な人数配置について考えてきましたが、30代も半ばに差し掛かり、異業種へ挑戦するならこれが最後と思い、転職を考え始めました。最後の仕事は幼少期より興味のあった「ものづくりの仕事」と決めています。また生産管理なら私が培った管理スキルを十分に生かせると考え、貴社を志望しました。私自身◯◯の商品を旧モデルの頃から愛用しているファンでもあります。ぜひ貴社の安定的な生産活動に貢献したいと考えています。
志望動機を書く順番
志望動機を書く際は、以下の順に文章を組み立てると上手にまとまります。
● 志望理由
● 自分の経験やエピソードを用いる
● 入社後に自分が何を貢献できるか伝える
● 入社後の意気込み
● 今後を見据えたキャリア
詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
志望理由
まず、「志望理由は〇〇です」と結論から書きましょう。そうすることで、伝えたいことが真っ先に伝わり、採用担当者の脳裏に強く印象付けられるほか、自分自身の志望動機もブレにくくなります。
<例>「私が貴社を志望した理由は、自身のキャリアビジョンとマッチしていたからです」「貴社の従業員を大切にする姿勢に感銘を受け、応募しました」「貴社のビジョンに共感したことが志望した理由です」「リードカンパニーである貴社でものづくりの第一線として働きたいと思い応募しました」など


自分の経験やエピソードを用いる
志望理由の次に、結論に至った具体的なエピソードや経験を書きます。志望動機を構成する要素の中でもっともボリュームが大きくなる部分です。過去の経験から志望企業の特徴とマッチするエピソードを選び、自分の強みなどを盛り込んで文章を作りましょう。
<例>「幼少期より手芸や編み物が好きで、一度始めたら時が経つのも忘れるほど熱中してしまうのが常でした」「車好きが高じて休日には部品を調達して自分でカスタムするうちに、これを仕事にしたいと思うようになりました」など
入社後に自分が何を貢献できるか伝える
具体的なエピソードの次は、志望企業に自分が入社した後どのような貢献ができるかについて記載します。企業側の目線に立って、自分を採用するメリットを考えてみると答えが浮かんでくるかもしれません。
<例>「将棋で培った持ち前の集中力で、貴社のブランド力向上に貢献したいと考えています」「学生時代に陸上部で鍛えた体力を生かして、貴社で活躍したいと思っています」など
入社後の意気込み
入社後の意気込みは熱意を込めて伝えます。意気込みは未経験でも十分にアピールできる部分です。気持ちが伝わるようにしっかり記載しましょう。
<例>「製造業は未経験ですが、一日でも早く戦力になれるよう努力します」「工場で就労するのは初めてですが、このような機会をいただけたことに感謝し、精一杯努力する所存です」など
今後を見据えたキャリア
入社への熱意を伝えた後は、今後を見据えたキャリアについて記載します。入社後は具体的にどのように活躍していきたいか、自身のキャリアプランやゴールに向けてどんなステップアップをしていきたいかを伝えましょう。
<例>「まずは軽作業から始め、ゆくゆくはフォークリフト運転作業員の資格も取得したいと考えています」「前職で新人トレーナーを担当していた経験を生かし、将来的には後輩を育成、指導する役割も担えればと考えています」など
志望動機の書き方のポイント
志望動機を書く際は、以下のポイントに注意すると伝わりやすくなるでしょう。
● 結論から伝える
● なぜ製造業を希望するのか明確にする
● なぜ応募企業を志望したのかを明確にする
● 職種に合った自分の強みを伝える
● 関連する資格を持っていることを伝える
それぞれ説明します。
結論から伝える
前述の「志望理由」でも説明しましたが、志望動機は結論から先に書くのが基本です。採用担当者は限られた時間の中で履歴書を読むため、冒頭からあれもこれもとエピソードを詰め込むとわかりにくくなってしまいます。志望理由がぼやけてしまい、「結局、なぜ自社を志望したの?」と混乱させてしまうリスクもあります。
なぜ製造業を希望するのか明確にする
製造業の仕事は未経験から始められるケースが多い一方で、工場勤務には体力が必要であったり、労働環境が厳しかったりという側面があります。また、単純作業の繰り返しにやりがいが見いだせなくなる人もいるでしょう。製造業の仕事に対して理解が乏しいと、たとえ入社しても長くは続きません。そのため、製造業の採用担当者は、製造業で働きたいと考える理由について聴取することで、長く働いてくれそうかどうかを見極めたいと考えています。他の業種ではなく製造業でなければならない理由を明確に伝えましょう。


なぜ応募企業を志望したのかを明確にする
製造業でなければならない理由を明確にしたら、次は数ある製造業の中でもなぜ応募企業なのかをはっきりとさせます。製造業にもさまざまな種類があることは説明しましたが、例えば自動車製造業一つをとっても、いくつものメーカーが存在します。どの業界においても競合他社がありますので、他社との違いを確認し、応募企業にしかない魅力や応募企業でしかできないことなどを志望理由に挙げるとよいでしょう。
職種に合った自分の強みを伝える
最後に、志望する職種に求められる資質が自分に備わっていることを伝えます。例えばライン作業を志望するのであれば、集中力があることやチームワークが得意なこと、コツコツ取り組むことが苦にならないなどの特性があるとベストです。この中のどれか一つでも良いので、自分の強みと合致するものがあれば十分にアピールできるでしょう。可能であれば、自分がその能力を発揮した場合に、企業にとってどのようなメリットがあるかまで具体的に説明できると、さらに評価を上げられます。
関連する資格を持っていることを伝える
製造業の仕事を志望する上で関連する資格を持っている場合は、即戦力として採用される可能性が高くなるため、必ず伝えましょう。そのほか、「資格は持っていないけれども、現在勉強中である」というケースもアピール材料になります。この場合は、「書籍を読んで自学自習している」や「通信教育で勉強中」など資格取得に向けて具体的に取り組んでいる内容を説明すると熱意が伝わりやすくなります。
ただし、そもそも製造業の仕事は未経験からできる仕事が多く、応募時点で資格がなくても問題はありません。現在無資格の方は、これから取得していきたい資格を伝えて仕事への意欲を伝えるとよいでしょう。
製造業の志望動機を作成するときの注意点
製造現場での仕事は、力仕事や単純作業の反復など他の業種の仕事とは大きく異なる特徴があります。製造業の志望動機を作成する際には、これら製造業の特徴が自分の適性に合っているかを確認することが非常に重要です。
ここからは、自分の適性の考え方と製造業の特徴を紹介します。
自分の適性を知る(体力、集中力、協調性など)
自分の適性を知るには、過去の経験を振り返って自分の得意なことや苦手なこと、喜びを感じることなどを分析していく必要があります。製造業の仕事に焦点を当てて自己分析するのであれば、過去の行動や思考パターンから体力や集中力、協調性などの特性があるか検証してみてください。自分の適性に合う仕事であれば、楽しさややりがいを感じられます。たとえ困難な場面に直面してもきっと乗り越えられるでしょう。
製造業の特徴を知る
製造業の仕事には、体力、集中力、協調性の他にも次のような特徴があります。
● 地道な作業が多い
● 正確で丁寧な作業が求められる
● 責任感が伴う
● ルーティンワークである
● 主にチームワークである
それぞれ詳しく見ていきます。
地道な作業が多い
製造業の仕事は同じ作業の繰り返しなど地道な作業が多くなります。地道に毎日コツコツと作業することが苦にならない方であれば、適性があるといえるでしょう。単純な作業が長時間続いても集中力を切らさずに取り組める忍耐強さも必要です。逆に常に刺激を求め、新しいことに挑戦するドキドキやワクワクを求めている方には向いていないかもしれません。


正確で丁寧な作業が求められる
製造現場では効率的な作業が重視される一方で、製品の品質を保つことも強く求められます。雑に作業を行えば、たちまち製品の品質は確保できなくなるでしょう。商品の仕上がりにバラつきがでると、消費者は安心して商品を購入できません。スピードも大事ですが、ものづくりにおいてはそれと同じくらい正確さや丁寧さが重要な要素になります。注意深く、細かなことにも気がつく方には向いているといえるでしょう。
責任感が伴う
製造業では、それぞれが担当工程を受け持って一つの製品を作り上げるライン作業が主流ですが、一つでもミスが発生するとラインが停止して全体の生産が遅延します。ライン全体の遅延は生産量の低下を招き、万が一納期に間に合わないようなことが起きれば会社全体の損失にもなりかねません。また、取り扱う製品が安全に関わる部品や製品だった場合、欠陥品の製造は人の命に関わります。製造の仕事には、完成した製品への責任が伴うことを心に留めておきましょう。
ルーティンワークである
製造の仕事の中でも、ピッキングやライン作業で行われる加工や仕分け、組み立て、検品などはルーティンワークの代表例です。ルーティンワークは思考力を要する仕事ではないため、毎日決められたことを決められた手順どおりに行いたい方に向いています。マニュアルどおりに進めれば良く、未経験者でも採用されやすいでしょう。一方、作業自体はシンプルですが、クオリティを均一に保ちながら一定のスピードで作業する必要があるため根気が必要です。
主にチームワークである
意外かもしれませんが、製造業の仕事はチームワークがメインです。製造工場ではさまざまな工程を複数人で分担して一つの製品を作り上げます。チームの連携が取れていないと、作業が遅れ、スムーズな生産活動が行えません。機械の故障や原料の不足など予期せぬトラブルが発生した場合には、特にチームワークの重要性を実感することになるでしょう。通常なら納期に間に合わないような状況でも、チームワークがあればお互いが助け合って難局を乗り越えることができます。
NGな志望動機の特徴
一方で、志望動機には書かないほうが良い内容というのもあります。
主に以下のような内容は避けたほうが無難でしょう。
● 自分の待遇ばかり気にしている
● 志望動機の内容が薄い
● 内容に一貫性がない
それぞれの理由について、解説します。
自分の待遇ばかり気にしている
「給料が良いから」「休みが多いから」など待遇面だけを志望動機にするのはやめましょう。就労先を選ぶにあたって待遇面が重要なことは事実ですが、企業にとっては「仕事への意欲が低い」「自社でなくても良いのでは?」という印象になる可能性があります。どうしても条件面を志望動機に入れたい場合も、メインの志望動機にはせずにあくまでもおまけの動機として伝えるのがベターです。
志望動機の内容が薄い
具体性がないと、志望動機の内容が薄くなり、熱意が伝わりにくくなります。例えば、「企業理念に共感したため」や「貴社の商品に魅力を感じたため」といった理由はどの企業にも使い回しが利き、応募企業に対する熱意にはなりません。企業理念であれ商品であれ、志望動機にするのであれば、どの部分になぜ共感したのかを具体的エピソードとともに説明する必要があります。応募企業でないといけない説得力のある理由にするのがポイントです。


内容に一貫性がない
志望動機に一貫性がないと企業側に不信感を抱かせるリスクがあります。特に退職理由との整合性は重要です。例えば、「前職は力仕事が多く、体力的に厳しかったので退職しました。しかし体を動かすことが好きで体力にも自信があるため、貴社ではバリバリ働きたいと思っています」といった感じです。内容が矛盾していて、体力があるのかないのかわかりません。このように志望動機に一貫性がないと、採用担当者は志望者の話を信用できなくなります。
採用担当者は面接でどこを見ているか?
製造業の面接において、面接官は志望者のどこを見ているのでしょうか。
基本的なマナーや服装はもちろんですが、特に以下の2つは重要視されるポイントです。
● コミュニケーションがしっかりとれているか
● 転職理由と前職の退職
詳しく見ていきます。
コミュニケーションがしっかりとれているか
チームワークにはコミュニケーションが必須です。面接官は、志望者が同じ現場で働くスタッフや関係者と円滑なコミュニケーションがとれる人物かどうかを面接という限られた時間内で見極めなければなりません。これには志望者にいくつかの質問をして反応を見るのが有効です。質問をすることで、「相手の意図を理解できるか」「わかりやすく返答できるか」の2点を測ることができます。この2つがクリアできれば、コミュニケーションには問題ないと判断できるでしょう。
転職理由と前職の退職
企業が面接で転職理由や前職の退職理由を確認するのには、主に2つの理由があります。
一つ目は、自社でも同様の理由で離職する可能性がないかという点です。企業としてはできるだけ長く働いてくれる人を採用したいと考えるため、すぐに離職するリスクが高い人は敬遠されます。
二つ目は、退職理由が前職の不平・不満に終始しないかという点です。どの企業でも欠点はあります。周りのせいにして自分から改善のアクションが取れない人は、その会社で働く従業員としての責任感にかけると判断される可能性があります。
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いかがでしたでしょうか。
製造業のお仕事は、多くの職種で未経験者を歓迎しています。応募に際しては、熱意や意欲をアピールすることが採用への近道です。本記事で紹介した志望動機の書き方のポイントを参考にして、ぜひ挑戦してみてください。
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