「期間工って実際どうなんだろう?」
「仕事内容はキツイ?」「稼げるって聞くけど本当?」
“稼げる仕事”の印象が強い期間工。でも実際のところどうなんだろう、と気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、期間工の働き方や仕事内容、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
- 期間工とは?派遣とはどこが違う?
- 期間工の具体的な仕事内容
- 期間工のメリット
- 期間工のデメリット
- 期間工に向いている人の特徴
期間工として働きたいとお考えの方は、ぜひお仕事探しの参考にご覧ください!
目次
期間工ってよく聞くけど、どんな働き方?


「期間工」という言葉を耳にすることはあるけれど、具体的にはどんな働き方なのかわからない…そんな方も多いのではないでしょうか?
特に派遣社員とは働き方において似ている部分も多く、混同されがちです。
そこでまず、期間工の働き方や派遣社員との違いについて解説いたします。
期間限定でメーカーに直接雇われる働き方
「期間工」とは、主に自動車メーカーや電子機器メーカーなどの工場で、一定の契約期間を定めて働く「有期雇用」の働き方のことです。派遣社員と異なり、メーカーに“直接雇用”されるのが大きな特徴です。
契約期間は一般的に3ヶ月〜6ヶ月からスタートし、更新を重ねることで1年、2年と長く働く人もいます。企業によっては最長2年11ヶ月まで勤務できる場合もあります。**
**労働基準法第14条により、1回の契約期間で働ける上限は3年までと定められています。ただし業務に必要な専門知識などを有している場合は特例として5年まで働ける場合があります。
参考:有期労働契約の締結、更新、 雇止め等に関する基準について(厚労省)
派遣社員との違いはココ
前述のように、期間工と派遣社員の主な違いは”メーカー直接雇用”かどうかという点です。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
1.雇用主が違う
期間工はメーカー(企業)が直接雇用主になるのに対し、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結びます。実際に働く現場には「派遣される」形となります。
2.給与や福利厚生が違う
期間工の場合、給与や福利厚生はメーカー基準となります。派遣社員の場合は給与も福利厚生も派遣会社の規定に沿う形です。
派遣会社の仲介がない分、給与水準は期間工の方が高めの傾向があります。一方で期間工の福利厚生は、メーカー正社員に比べると限定される場合が多く、派遣社員の方が充実しやすいという特徴があります。
3.契約満了後にすぐ仕事が見つかるかどうかが違う
有期雇用のいわゆる”3年ルール”は、働く部署が変わればまた新しくカウントが始まります。期間工でも部署を異動すれば、3年以上働くことも可能です。
ただし、ちょうど契約期間満了のタイミングで他の部署に人員の空きが出るとは限りません。部署異動が出来なければ、そのまま契約満了となり、またイチから新しく仕事を探さなければならなくなります。
その点派遣社員であれば、契約満了のタイミングに合わせて、次の仕事を派遣会社に紹介してもらうことも可能です。
上記はあくまでも一例であり、どちらが「良い・悪い」とは一概には言えません。それぞれのライフスタイルや希望に合わせて、働き方を選ぶことが大切です。
- ●期間工:メーカー直雇用で給与水準が高い。ただし雇用期間で終了となることも多い
- ●派遣社員:期間満了後もすぐに他の職場で働くことが可能。福利厚生も充実していることが多い。ただし給与水準は派遣会社による
期間工の仕事内容ってどんなことをするの?


期間工の仕事内容としては、以下の作業が代表的です。
・簡単な機械操作
・完成品の点検や品質検査
・生産ラインへの部品供給
・出荷準備
基本的にはマニュアルがしっかり整備されており、未経験でもすぐに作業に入れるように指導が行われます。正社員に比べると、簡単な繰り返し作業を任されることが多いです。
勤務形態としては日勤だけでなく、夜勤や2交替制、3交替制といったシフトも多くあります。
期間工として働きたい!メリットを教えて


期間工は大変な面もありますが、その分メリットもたくさんあります。ここからはそのメリットについてご紹介しますね。
未経験でも働くことができる(学歴やスキルを問わないことが多い)
多くのメーカーで、特別なスキルや経験がなくても応募可能です。面接では人柄ややる気が重視されるケースもあり、「学歴に自信がない」「これから仕事を始めたい」と考えている方にとってもチャレンジしやすい環境です。
女性でも働くことができる
力仕事のイメージがある期間工ですが、実際には女性が活躍している職場も多数あります。軽作業や検査工程など、女性が無理なく働ける部署もあるため、性別を問わずチャンスがあります。
・メーカーの規定に沿った福利厚生が受けられる
期間工はメーカーと直接契約するため、企業の就業規則に基づいた福利厚生を利用できます。特に大手メーカーは社会保険、交通費、社員寮などの福利厚生が充実していることも多く、期間工といえど安定した生活が叶います。
・正社員登用のチャンスあり!
期間工から正社員登用を目指す道もあります。実際に、期間工からキャリアをスタートし、正社員となって活躍している人も少なくありません。
まじめにコツコツ働く姿勢や協調性が評価されると、登用試験の案内が来ることもあります。
・手当てがつくことも!
期間工の給与には「満了慰労金」「皆勤手当」「赴任手当」など、さまざまな手当がつくことがあります。毎月の給与にプラスとなるので高収入を得られます。
期間工として働くデメリットもある


メリットが多い一方で、期間工にはデメリットと感じるポイントもあります。働き始める前に、しっかり把握しておきましょう。
勤務地や配属先を選びにくい
期間工では、勤務先となる工場や配属部署を自分で選ぶことは難しい場合が多く、メーカーの都合によって決まることがほとんどです。希望と異なる部署に配属となるケースもあります。
働く期間に制限がある
契約期間は最長で2年11ヶ月と定められており、基本的には同じ職場・同じ部署でそれ以上働き続けることはできません。長期的な安定を求める人にとっては、少し不安に感じる部分かもしれません。
体力仕事、単純作業が多い
立ち仕事や重量物の取り扱いがある工程では、体力的にきついと感じる人もいます。また単純な繰り返し作業が多いため、飽きやすさを感じることもあります。
キャリアを積みにくい
期間工は長期育成を前提としていないため、スキルやキャリアアップを目的とした仕事とは異なる場合が多いです。長期的に専門性を身につけたい場合は、ほかの選択肢も検討した方が良いでしょう。
深夜勤務、残業がある
2交替や3交替の勤務体制が多く、夜勤や早朝出勤、残業が発生することもあります。生活リズムが崩れやすいため、体調管理には注意が必要です。
寮生活や人間関係がつらいことも
会社の寮に入る場合、同じ会社の仲間と共同生活を送ることになります。人間関係がうまくいかないと、ストレスを感じることも。プライベートの時間を確保しづらいと感じる人もいるでしょう。
期間工に向いている人は?


それでは、どんな人が期間工に向いているのでしょうか? 以下のような特徴がある人には、期間工の働き方がぴったりです。
ものづくりに興味がある、好きな人
部品の組立や検査など、ものづくりの現場に関わることが多いため、「工場の仕組みに興味がある」「製品ができる過程を見てみたい」と思う人にはやりがいを感じやすいでしょう。
体力に自信がある人
長時間立ちっぱなしや力仕事が続く場面もあるため、体力に自信がある人に向いています。運動部出身の方や、体を動かすのが好きな方にはぴったりです。
短期間でしっかり稼ぎたい人
まとまった収入を短期間で得たいと考えている人には、期間工は非常に魅力的な選択肢です。さらに格安の社員寮などを利用できる場合もあり、生活費を抑えながらしっかり手取りを増やすことができます。
まとめ
直接雇用で給与水準が高い期間工。未経験・学歴不問で始められることが多く、メーカー正社員登用の道もあることから、特に若手の男性に選ばれやすい働き方です。
ただし、就業先や条件によっては「その場限り」となってしまうリスクも。しっかりと先のことまで考えて、期間工として働くかどうかを判断することが大切です。
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ライフスタイルやこれからのキャリアを踏まえて、ぜひあなたにぴったりのお仕事を見つけてくださいね。

