フィールドエンジニアの求人に応募しようと思ったものの、履歴書にある志望動機の欄を見て何をどう書いたらよいか、手が止まってしまう方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「フィールドエンジニアの仕事に興味があるけど、どんなことを書けばよいのだろうか」などお悩みの方に向けて、フィールドエンジニアの志望動機の書き方をポイントとともに解説します。フィールドエンジニアの志望動機の例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
なお、記事の中で例として挙げるものは、それぞれ一部です。たくさんありますので代表的なものに絞っています。
【この記事の要約】
● フィールドエンジニアが注目されている理由
● フィールドエンジニアの概要と仕事内容
● フィールドエンジニアになりたい!志望動機に書くことは?
● フィールドエンジニアに求められる適性・スキルとは?
● 良い志望動機を書くための基本構成
● 志望動機で企業に刺さる表現の工夫
● フィールドエンジニアの志望動機例文
これらについて詳しく解説していきます。
目次
フィールドエンジニアが注目されている理由


フィールドエンジニアとは、機械・システムの設定や設置、保守、修理を行う仕事のことです。主に顧客先企業に対して対応することが多い仕事となります。デジタル化やIoTといった新しいテクノロジーの進化に伴い、 企業が扱う機器やシステムが高度化・多様化しており、それらを設置・保守することが可能な専門性の高いエンジニアが求められています。
フィールドエンジニアは、技術サポートだけでなく、顧客とのコミュニケーションを通じて問題解決し、信頼関係を築く役割も担っています。さらに、未経験者でも挑戦できる職種でもあり、業務の多様さからキャリアパスの広がりも期待され、キャリアアップの面でも注目が集まっています。
フィールドエンジニアの概要と仕事内容
まず、具体的な志望動機を考える前に、フィールドエンジニアの概要・仕事内容について説明します。フィールドエンジニアの具体的な仕事内容には主に以下の種類があります。
● 製品トラブルを解決する
● 機器設置をサポート
● 製品の説明・営業
それでは、一つずつ見ていきましょう。
製品トラブルを解決する
フィールドエンジニアの主な役割は、顧客先で発生する製品トラブルの対応になります。顧客先で機器が動かなくなった、エラーが出ているなどの不具合や突発的な問題が発生した際、原因を特定し、修理や部品交換などを行います。現場での迅速な対応が求められますが、早急に問題解決を行うことで、顧客先での信頼を築くことができます。
機器設置をサポート
新しい機器やシステムを新規で導入する際には、設置や設定を行うこともフィールドエンジニアの重要な業務です。顧客先で正しく機器やシステムを動かすために、ニーズに合わせた設定や動作確認など一連のサポートを行います。
製品の説明・営業
フィールドエンジニアの仕事は、機器やシステムの技術面での対応にとどまらず、製品のメリットや使用方法を顧客に伝える役割も担います。顧客との接点が多くなるため、製品の提案や営業を行うケースも珍しくありません。技術力だけでなく、製品やサービスの価値を伝える、営業的な側面も持ち合わせたフィールドエンジニアが重宝されます。
フィールドエンジニアになりたい!志望動機に書くことは?
フィールドエンジニアの志望動機を書く際は、以下の点も注意すると伝わりやすくなるでしょう。
ここでは、未経験者と経験者それぞれの視点から志望動機に盛り込みたいポイントを解説します。
● 未経験からでもフィールドエンジニアになれる?
● 前職でもフィールドエンジニアだった人が志望動機に書くこと
それぞれ説明していきます。
未経験からでもフィールドエンジニアになれる?
フィールドエンジニアは、未経験からでもチャレンジすることが可能で、未経験者向けの求人も多くあります。未経験の場合は、フィールドエンジニアへの適性を伝える為に、コミュニケーション能力や問題解決能力、学習意欲などをアピールすることが大切です。未経験者を募集している企業の中には研修制度やOJT(On the Job Training)、資格支援制度を整えているところが多く、基礎を学ぶ機会が用意されています。志望動機を書く際は、フィールドエンジニアとしてどう成長していきたいかの意欲や、新しい技術や知識を積極的に習得する姿勢を強調しましょう。
前職でもフィールドエンジニアだった人が志望動機に書くこと
すでにフィールドエンジニアとしての経験がある場合は、前職での成功事例や課題解決の実績を志望動機のなかで具体的に記載することが重要です。過去の経験やエピソードが、志望する企業でどのように役立つのかを詳しく伝えるとともに、新たな環境で企業の求めるスキルに対しどういった貢献できるかもアピールしましょう。また、専門的な知識・スキルや資格などを持っている場合は、それらのスキルが志望企業の業務に活かせるといった表現もあると良いでしょう。


フィールドエンジニアに求められる適性・スキルとは?
企業がフィールドエンジニアに期待する適性・スキルは、単なる技術力だけではありません。現場での課題解決力やコミュニケーション能力、さらには継続的な学習意欲など、多岐にわたるスキルが求められます。ここでは、主要なスキルを5つの観点から解説します。
● 高いコミュニケーションスキル
●論理的思考力、課題解決力に優れる
●機器や機械いじりが好き
●継続的な学習意欲
●不規則な勤務体制、顧客先常駐作業におけるストレス耐性
詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
高いコミュニケーションスキル
フィールドエンジニアは、顧客先と対面して作業を行っていくので高いコミュニケーションスキルが求められます。顧客の要望や問題点をヒアリングし、的確に理解するためには、顧客先とのコミュニケーションが何よりも重要となります。また、技術的な専門用語をわかりやすい言葉で伝えたり、トラブルの原因と解決策をわかりやすく伝えることも必要となります。
論理的思考力、課題解決力に優れる
フィールドエンジニアの仕事は、トラブルや問題が起こった際に冷静に原因を分析し、適切な対策を迅速に実施する、論理的思考力や課題解決力が求められます。論理的思考力をもとに問題を切り分け、限られた時間のなかで最適な解決策を導く能力が重宝されます。
機器や機械いじりが好き
フィールドエンジニアは、顧客先の現場にて製品トラブル解決や機器設置などを行うため、様々な機器や設備に触れる機会が多くなります。製品や機械に理解や興味がなければ、知識の習得やメンテナンス技術の向上が長続きせず、スキルを磨くことが難しくなります。一方で、機器や機械を触るのが好きという人には、やりがいや楽しさを感じられる職種でもあります。
継続的な学習意欲
フィールドエンジニアとして、顧客先の現場で最新のソフトウェアや新製品に対応できるように、常に学び続ける姿勢が大切です。また、技術の進歩は速いため、新しい情報の収集や資格取得などに前向きに取り組める人は、高く評価されます。
不規則な勤務体制、顧客先常駐作業におけるストレス耐性
フィールドエンジニアの仕事は、状況により突発的な呼び出しやトラブル対応で予定が変わることも少なくありません。勤務形態が変則的になることがあるため、急なスケジュール変更にも対応できるような柔軟性が求められます。それ以外にもフィールドエンジニアは、顧客先に常駐して作業を行うので体力や精神面を自己管理しコントロールできる、ストレス耐性も大切になります。
良い志望動機を書くための基本構成
次にフィールドエンジニアの志望動機を書くうえで押さえておきたい基本構成を紹介します。
以下の基本構成をもとに文章を組み立てると上手にまとまります。
● 志望動機を書く際の重要なポイント
●説得力を持たせるための企業研究
●具体的なエピソードを織り交ぜて伝える
詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
志望動機を書く際の重要なポイント
まずは、フィールドエンジニアを志望するにあたり、自分のキャリアビジョンと企業理念・事業内容がどのように一致しているかを明確に伝えることが大切です。なぜその企業で働きたいのか、どのような貢献ができるのかを具体的に述べることで、熱意を伝えられます。
説得力を持たせるための企業研究
説得力のある、良い志望動機を書くためには企業研究をしっかり行うことが重要です。具体的には
企業の公式サイト、採用情報、ニュースリリースを活用し、企業の事業内容、理念、最近の動向などをリサーチしましょう。こうした情報を踏まえ、「なぜこの企業なのか」を説明することで説得力が増します。
具体的なエピソードを織り交ぜて伝える
志望動機を書く際は、上記に加え、自分自身のスキルや経験や成功事例などの実体験の具体的なエピソードを盛り込むことで説得力を高めることができます。単に「コミュニケーションが得意です」「機械が好きです」と書くのではなく、詳しいエピソードでアピールすることで具体性や説得力が格段に上がり、面接官にも伝わりやすくなります。
志望動機で企業に刺さる表現の工夫
フィールドエンジニアの志望動機において企業はどのような点を重視しているのでしょうか。企業に刺さる志望動機を書くためには、志望動機の中で企業が求める人材像を意識した表現や、熱意を伝える工夫が必要です。以下のポイントを参考にしてください。
●企業が求める人材像を意識する
●選ばれる志望者の共通点とその表現方法
●フィールドエンジニアならではの熱意を伝える
●よくあるNG表現とその回避方法
詳しく見ていきます。
企業が求める人材像を意識する
フィールドエンジニアの志望動機は、企業がどのような人材を求めているのか意識して作成することが大切です。求める人材像は企業によってそれぞれ異なります。企業情報や採用ページなどから、志望する企業が求める人物像を分析し、自分の経験や能力とリンクさせる表現を心がけましょう。
選ばれる志望者の共通点とその表現方法
企業に選ばれる志望者には共通点がいくつかあります。選ばれる志望者は、自分自身の経験・スキルを具体的にどう貢献できるのか表現しています。フィールドエンジニアの仕事は、前の項目で触れたような顧客先とのコミュニケーションスキルやトラブルに対し対応できる、論理的思考力、課題解決力などが求められるため、これらの要素を自分の経験と交え、具体的な数字や実績を用いて表現し、アピールすることが効果的です。
フィールドエンジニアならではの熱意を伝える
フィールドエンジニアを志望する上で熱意を企業に伝えるためには、フィールドエンジニアの仕事への理解や今後どうしていきたいかといった、将来像を具体的に伝えることが重要です。加えてフィールドエンジニアの仕事に対し、どのような点に魅力ややりがいを感じるのか説明することで熱意が伝わりやすくなります。
よくあるNG表現とその回避方法
フィールドエンジニアの志望動機を書く際にありがちなNG表現として、「抽象的すぎる表現」や「企業研究不足を感じさせる内容」といった表現は避けるべきです。企業側は、なぜその会社に入りたいのかという点や自分の経験・スキルで企業に貢献したいという志望動機を持つ人材を求めています。そのため、その企業ならではの魅力を具体的に語り、志望動機に説得力を持たせましょう。


フィールドエンジニアの志望動機例文
ここまでフィールドエンジニアの概要や仕事内容や適性、望動機にどんな内容を書いたらいいのかポイントを説明してきました。
最後にフィールドエンジニアの志望動機の例文を未経験者向けと経験者向けに2つに分けてご紹介します。
下記例文を参考に、志望する企業の求める人物像やご自分の経験や強みなど具体的なエピソードを盛り込んで作成するとよいでしょう。
フィールドエンジニアの志望動機例文【未経験者向け】
私はこれまでカスタマーサポート部門のコールセンター業務で培ったコミュニケーション力を活かしながら、新たに技術分野でのキャリアを築きたいと考え、フィールドエンジニアへの転身を希望しています。学生時代からパソコンや家電の組み立て・分解が趣味で、機械を触ることによって未知の仕組みを学ぶことができ大きなやりがいを感じてきました。また、前職では多岐にわたるお客様のご要望やクレーム対応を経験し、状況に応じた的確なヒアリングと臨機応変な対応力を身につけることができました。貴社の製品はユーザー目線の機能性と品質の高さで定評があり、私自身も日頃から注目しておりました。未経験ではありますが、自身のコミュニケーション力と問題解決力、機器に対する知識を最大限に活かし、御社に貢献したいと考えております。トラブルの迅速な解決はもちろん、現場での丁寧な説明や導入サポートを通じて、貴社が目指すユーザーファーストを実現していきたいと考えております。
フィールドエンジニアの志望動機例文【経験者向け】
私は前職では医療機器の開発や製造を行うメーカーでフィールドエンジニアとして5年間勤務し、機器設置・保守業務に携わってまいりました。特に高度な精密機器のトラブルシューティングや定期メンテナンスでは、論理的な原因究明と迅速な対応が求められ、お客様に安心を提供する重要な業務であることを実感しました。これまでの経験を通じて培った技術力とコミュニケーションスキルを活かし、さらなる挑戦を求めて貴社を志望しております。貴社は最先端の通信技術を用いた製品開発に強みを持ち、国内外での需要が急速に拡大していると伺っています。私自身、通信インフラ分野に興味があり、これまでの経験を新しい技術領域へ展開することで、貴社の事業成長に貢献できると考えております。トラブル解決だけでなく、新製品の円滑な導入支援や長期的な信頼構築に力を注ぎ、即戦力として貢献していきたいと考え、志望いたしました。
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フィールドエンジニアは、顧客先での新規導入サポートやトラブル対応を通じて直接、顧客の課題を解決することができる企業にとって欠かせない存在です。
未経験者であっても、機器やシステムに対する好奇心や学習意欲のある方や
接客や営業などの対人スキルを活かしたい方にはぴったりな仕事でしょう。
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