「フィールドエンジニアは大変なんじゃないか」「なぜ、ヤバイ・きつい・やめとけといわれるのか」この記事をご覧の方は、このような疑問をお持ちかもしれません。実は働くメリットも多いフィールドエンジニア。そもそも、どんな仕事をするかイメージがつかない方にも参考になるよう、本記事ではフィールドエンジニアについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の要約】
・フィールドエンジニアの主な仕事内容って?
・フィールドエンジニアが「きつい」「やめとけ」といわれる5つの理由は?
・フィールドエンジニアのやりがいを教えて!
・フィールドエンジニアに向いている人の特徴は?
・まとめ
それでは、一つずつ詳しく解説していきます。


目次
フィールドエンジニアの主な仕事内容って?
フィールドエンジニアとは、自社の製品やサービスを顧客の現場へ提供するエンジニアのことを指します。「何となく聞いたことはあるけど、具体的にどんな仕事内容なのかは知らない」という方も多いのではないでしょうか。どんな仕事内容なのか見ていきましょう。
製品営業
顧客と直接やりとりする機会が多いフィールドエンジニア。そのため、営業的な役割を果たすことも少なくはありません。定期的にメンテナンスで顧客先へ訪問するため、顧客と信頼関係を築くチャンスも多く、製品を長期継続して利用してもらうように、しっかりと信頼関係を築くことを求められることもあるようです。営業担当者のサポートを依頼されることもあり、例えば、製品提案の際に技術的な説明を加えたり、デモンストレーションを一緒に実施したりします。専門知識を持ったエンジニアが説明を行うことで、顧客の製品についての理解度や安心感を高めることができます。
サポートと製品メンテナンス
導入された製品についてのサポート、メンテナンス、保守作業を行います。皆さんの勤めている職場でも、コピー機や給茶機、ウォーターサーバー、自動販売機などをメンテナンスするために業者が訪問することがあるのではないでしょうか。顧客がせっかく導入した製品を満足のいくように活用できるようにサポートします。そして、導入された製品のトラブル発生を防ぐために、定期的にメンテナンスを行います。万が一トラブルが発生して顧客に迷惑をかけてしまうと、自社に対する信頼を損なってしまいますので、とても重要な業務です。
製品導入・設置サポート
製品の設置、導入をサポートし、顧客がスムーズに製品を運用できるようにサポートします。物理的に「運搬して設置する」ことはイメージしやすいかと思いますが、他にもITシステムを新たに導入する際に、ソフトウェア・ハードウェアの設置や設定、さらに、ネットワークの構築に至るまでのプロセスもサポートします。製品が設置された後も、顧客が問題なく運用を継続できるようにサポートを行います。皆さんの身近なことで例えると「パソコンを購入した後に自宅まで届き、すぐ使えるように設置や配線、セットアップの完了まで業者が対応し、もし急に使えなくなってもアフターサービスで対応して貰える状態」といったところがイメージに近いかと思います。
ネットワーク機器等、製品のトラブル対応
インターネットが普及し、IOT(モノのインターネット)も増えてきている今、ネットワーク機器のトラブル発生も少なくはないようです。ルーター等のネットワーク機器を確認してトラブルの原因を特定し、問題のある機器の交換や、システム再設定やアップデートなどに対応します。デジタル・ディバイド(英:digital divide)問題にもなっているように、顧客によってはインターネットに対して「よく分からない」と感じ、抵抗を抱いている場合があります。その結果、本来の利便性を十分に発揮できていない可能性もあります。そのような時は、顧客に対して丁寧に説明し理解を得ることができるようにし、顧客が本来の利便性や恩恵を受けられるようサポートできるとよいでしょう。


フィールドエンジニアが「きつい」「やめとけ」といわれる5つの理由は?
ここまでで説明した通り、顧客対応をしながら製品とも向き合うフィールドエンジニアの仕事。大変そうなイメージを持たれた方もいるかもしれませんが「きつい・やめとけ」といわれる理由は何なのか、説明していきます。
休みが不定期になりやすい
先述の通り、フィールドエンジニアの仕事は顧客を相手にするため、サービス業に近しい部分もあります。そのため、顧客からの急な問合せへの対応を求められることもあります。時には休日に電話がかかってくることもあるかもしれません。ただ会社によっては、複数担当者を置いており、自身の休日対応が不要のところもあります。その分、休日出勤手当はつかなくなりますので、生活スタイルや優先事項を考えて、条件の合う会社を選ぶとよいでしょう。
想定外のトラブルやクレームがプレッシャーになる
トラブルが発生してしまった際は迅速な対応が求められます。ですが、いつどのようなトラブルが発生するか予測することは難しく、常に備えておく必要があります。またトラブルを起こした製品や、顧客への対応内容についてクレームを受ける可能性もあります。トラブルを解決し、顧客の満足いく対応ができれば評価につながります。この、自身の対応次第で評価が大きく分かれる部分をプレッシャーに感じてしまうことがあるようです。仕事とはいえ、クレームを受けると気分がいいものではなく「きつい」「やめたい」と感じてしまう可能性もあります。
客先常駐が多く精神的に落ち着かない
フィールドエンジニアは顧客先で対応することが多い仕事なので、自社オフィスでの業務と比べると精神的に落ち着かないと感じる方も多いようです。新規立ち上げの現場など長期プロジェクトに携わると数週間、数ヶ月出張の可能性もあり、様々な環境の変化に対応できる適応力が求められます。
高度なスキルや最新の知識を学び続ける必要がある
あらゆるトラブルに対応するため、製品を深く理解しておくとともに、高度なスキル、常に最新の情報を入手して知識を学ぶことが求められます。ひとつ学んで終了ではなく、更新し続ける必要があるため、学ぶことが苦手な方は「きつい」と感じるようです。
顧客とのコミュニケーションスキルが求められる
フィールドエンジニアの仕事は、顧客と良い関係性が築けていないと、作業に支障が生じる可能性があり、信頼関係を構築するためのコミュニケーションスキルが求められます。対話や顧客の立場に立った考え方も必要です。そのため、人とコミュニケーションを取ることが苦手な方は負担を感じることもあるようです。
責任が重い
フィールドエンジニアの対応ひとつで、トラブル後の顧客からの会社や製品への信頼度は大きく変わります。正確かつ迅速にトラブル対応を行うことができれば、信頼が回復し、顧客の満足度を高めることができます。しかし、判断を誤って復旧に時間がかかってしまったり、約束した期日を守れないと、会社のイメージが損なわれる可能性もあり、クレームが発生することもあります。そのため、フィールドエンジニアは会社の顔となる、責任重大な仕事といえるでしょう。それに伴いプレッシャーもあり「やめとけ」と言う方もいるようです。


フィールドエンジニアのやりがいを教えて!
ここまで仕事内容や「きつい」「やめとけ」といわれる理由を説明しました。大変なこともある分、感じられるやりがいも多く具体的に説明していきます。
目の前の顧客の困りごとを解決できる
顧客先でトラブル対応を行うため「ありがとう」と直接お礼されることが多く、目の前で困っている人の助けになれたと感じることができます。他のエンジニア職では顧客の顔が見えないことも少なくはありませんが、フィールドエンジニアは顧客と対面して直接感謝されるため、やりがいを感じやすいといえるでしょう。
エンジニアとしてのスキルアップができる
先述した<高度なスキルや最新の知識を学び続ける必要がある>の通り、常に高度なスキル、最新の知識を学ぶ必要があります。加えて経験を積むことで、大きくスキルアップでき、自分の価値を高めることができます。
顧客対応など、コミュニケーション力が上がる
製品だけでなく顧客とも向き合うため、おのずとコミュニケーションスキルが身につきます。顧客に対するコミュニケーションスキルは他の職種に移った際でも役に立ちますし、相手の立場に立った考え方はプライベートでも役に立つでしょう。
フィールドエンジニアに向いている人の特徴は?
ではどんな人がフィールドエンジニアに向いているのか、向いている人の特徴を説明します。
柔軟な対応ができる人
顧客は製品の専門知識を持っていないことも多いため、対応する際に事前に聞いていた話と状況が異なる場合もあります。トラブル発生時も周辺機器の環境が想定の範囲外だったり、顧客とのコミュニケーション不足で予期せぬ事態が発生してしまう可能性もあります。そのため、どのような状況でも臨機応変に、柔軟に対応できる人が向いています。
機械いじりが好きな人
顧客対応もありますが、主には製品の修理や問題点の解決なので、機械の扱いに対して抵抗がない人、機械いじりが好きな人がフィールドエンジニアに向いているといえるでしょう。
学習意欲が高い人
製品の理解はもちろんですが、最新情報の確認や、知識を増やすなど、学び続ける必要があります。そのため学習意欲が高い人は自分の努力次第でスキルアップができ、向いているでしょう。
コミュニケーション力がある人
多くの職種でいかせるコミュニケーション力ですが、フィールドエンジニアの仕事でも顧客との円滑なコミュニケーションを取ることが求められており、重要なスキルといえます。相手の話をしっかりと聞き取り、信頼を築くことが得意な人は向いているでしょう。専門知識がない顧客に対しても分かりやすく説明を行うことも求められます。専門用語を分かりやすく変換して伝えるといった配慮ができる人も向いているでしょう。
地道な作業が苦ではない人
顧客とイチからの関係構築や、製品を設置してテストするなど、フィールドエンジニアでは地道な作業も少なくありません。そのため、あらゆることに忍耐力を持って地道に取り組める人は向いているでしょう。
まとめ
この記事ではフィールドエンジニアが「やめとけ」といわれる理由と、やりがい、向いている人の特徴を解説しました。これまでに説明した通り、フィールドエンジニアの仕事は「会社の顔」となる部分もあり責任重大で、高度なスキルや専門知識と、顧客と良好な関係を構築するコミュニケーション力が必要なため「きつい」と感じたり「やめとけ」と思う人もいるでしょう。ですが、顧客から直接感謝されたり、スキルを身につけることができるなど、やりがいを感じたり成長の機会も多い仕事です。またIT化が進んでいる今、様々な業界でフィールドエンジニアのスキルが求められており、今後の需要も高いといえます。転職をお考えの方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
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