設備保全の仕事は、製造業の工場やプラント、ビル管理などさまざまな分野で必要とされている職種です。しかし、「設備保全の仕事に興味があるけど、本当にきついの?」「自分に向いているのか不安」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、設備保全の求人を探している方に向けて以下の4つの項目について詳しく解説していきます。
・設備保全ってどんな仕事?
・設備保全の仕事がきついといわれる理由を教えて!
・実は楽だという意見も!設備保全の仕事に向いてる人の特徴は?
・設備保全の仕事のメリットは?
なお、記事の中で例として挙げるものは、それぞれ一部です。たくさんありますので代表的なものに絞っています。
設備保全エンジニアとして働いてみたいけど、具体的な仕事内容が分からない、または大変そうなイメージから挑戦できずにいる方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
設備保全ってどんな仕事?
設備保全とは、工場などの製造現場や様々な施設で使われる機械や設備を安定して動かすための点検や修理を行う仕事です。
一言で「設備保全」と言っても、その業務範囲は広範囲にわたります。ここでは、設備保全の主な仕事内容を5つに分けて確認していきましょう。
・設備の定期整備
・設備の定期点検
・設備故障の修理
・設備の改善・改造
・部品の管理
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
設備の定期整備
設備の故障を未然に防ぐために、定期的な整備を行います。設備を長期間にわたって安定して稼働させるためには定期的な整備は欠かせません。
設備の種類によっては取扱説明書やマニュアルなどに指標が示されており、これに従って定期整備を実施します。整備のタイミングを逃さずに対応することで、突然のトラブルを防ぎます。
設備の定期点検
設備が正常に稼働しているかを確認するために、定期的な点検を行います。定期点検も定期整備と同様に長期間にわたって安定して設備を稼働させるために必要となります。異音や異常振動の有無、各種センサーの動作確認などを通じて、故障を未然に防ぎます。
設備故障の修理
突発的に設備が故障した際に、速やかに修理を行います。状況に応じて部品の交換や調整を行い、迅速な復旧を目指します。急な設備故障の修理の対応は設備保全にとってメインの業務になります。
設備が停止すると生産ラインにも影響が及ぶため、再稼働させるために迅速な修理・復旧する力が求められます。
設備の改善・改造
設備保全では、現場の生産性向上や安全性向上のために、設備の改善や改造を行うこともあります。例えば、稼働率を上げるために無駄な工程や作業の削減や、安全性を高めるためのガード取り付けやセンサー追加などが該当します。
このように、設備の改善や改造を行うことで、生産効率やコスト削減などに大きく貢献できます。
部品の管理
設備保全の仕事には、使う部品や工具の管理業務も含まれます。 設備の部品は消耗品が多く、在庫管理が重要です。必要な部品を適切に管理し、必要な時にすぐ交換できるよう準備を整えます。
万が一、必要な部品が在庫切れの場合、修理作業が遅れてしまうことで、生産現場に多大な損失をもたらす場合もあります。そのため、適正な在庫管理は設備保全の大切な役割です。


設備保全の仕事がきついといわれる理由を教えて!
設備保全の仕事内容は、製造業の現場を支える重要な仕事ですが、一方で「きつい」という声があるのも事実です。具体的にどんな点になるのか、ここでは設備保全が「きつい」と言われる主な理由を5つ紹介します。
・危険な作業が伴う
・覚えることが多いが作業は単調
・勤務形態が不規則になりがち
・計画を立てて仕事に取り組みにくい
・作業環境が良いとはいえない
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
危険な作業が伴う
工場の中にある設備には、高温や高圧、重量物、回転体など危険が潜むものもあり、高所での作業や電気回路の取り扱いが必要なケースもあります。また、生産設備が故障などで不具合を起こした状態で対応が必要になるため、思わぬトラブルが発生する可能性も否めません。こうした面から安全対策の徹底が欠かせません。
覚えることが多いが作業は単調
設備保全では、業務を行う上で機械や電気、制御系統など幅広い知識が求められます。メーカーや型によって構造などが異なるため、覚えることは多くなります。一方で、定期的な点検や修理等の業務は繰り返し作業になり、ルーティンワーク化しやすくなります。慣れてくると単調に感じることもあります。このギャップにストレスを感じる人もいるでしょう。
勤務形態が不規則になりがち
製造業の工場では、24時間稼働していることで、夜勤や早朝勤務などの交代勤務の現場も多くあります。状況によっては、突発的な故障対応のために休日出勤や呼び出されることもあり、生活リズムが乱れやすい傾向にあります。不規則な交代勤務や緊急時の呼び出し対応のため、きついと感じるケースもあり、自分の体調管理が大切になります。
計画を立てて仕事に取り組みにくい
設備保全の仕事の中には、定期点検のようなスケジュール管理しやすく予定通りに仕事を進められる業務もありますが、突発故障などいつ起こるか分からない仕事もあります。突然の設備トラブルが発生すると計画していた業務が後回しになってしまうこともあり、計画的に仕事を進めることが難しい場合があります。
作業環境が良いとはいえない
工場内は、場所によっては騒音や粉塵や油汚れが発生することもあるため、快適な環境とは言い難い部分があります。夏場は熱気がこもったり、冬場は冷え込んだりと温度管理が難しい現場もあります。工場の環境によっては、作業そのものが厳しく感じられることもあります。
実は楽だという意見も!設備保全の仕事に向いてる人の特徴は?


ここまで設備保全の主な仕事内容や、設備保全の仕事がきついといわれる理由について詳しく解説してきました。設備保全は充実感を感じる側面も多くあり、自分に合っていると感じる人には楽だと感じる部分もあり、非常にやりがいのある仕事の一つです。
これらを踏まえた上で、設備保全がどんな人に向いているのかについて解説していきます。
設備保全の仕事に向いている人の特徴五つ
・ 機械をいじるのが好き
・自分で考えて答えを見つけていきたい(向上心、知識欲)
・危険予知ができる(注意力、観察力)
・責任感が強い
・臨機応変な対応が得意
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
機械をいじるのが好き
機械の仕組みに興味があり、日頃からバイクや車、パソコンなどを分解したり修理することが好きな人には向いています。このように機械と関わることを楽しめる人は、日々の業務にやりがいを感じやすく、機械の構造を理解することで、より効率的に作業を進めることが可能です。
自分で考えて答えを見つけていきたい(向上心、知識欲)
設備の不具合の原因を突き止めるには、問題解決に向けて自ら考えて答えを見つけていく向上心や知識欲が求められます。自分の手で修理できたときの達成感は大きく、新しい技術や知識を学ぶことが好きな人にはぴったりです。
危険予知ができる(注意力、観察力)
設備保全の仕事は、故障している設備の修理などで現場によっては常に危険と隣り合わせの場面があります。危険を事前に察知し、安全策を取りながら作業する姿勢が求められます。そのため、注意力、観察力のある方は現場で頼られる存在となるでしょう。
責任感が強い
設備が止まれば生産ラインが止まってしまい、会社の生産や損失にも直結するため、工場の安定した稼働を行うことは設備保全において何よりも重要です。そのため、責任感を持って仕事に取り組める人は、設備保全の仕事にやりがいを感じやすいです。
臨機応変な対応が得意
設備保全は、定期点検などの計画的に行う仕事以外にも、急な故障など突発的なトラブルが発生することもあります。そのため、予期せぬトラブルが発生した場合でも、状況に合わせて修理手順を切り替える等の冷静に対応できる臨機応変さや柔軟性が重宝されます。臨機応変に対応していくことが得意な人や突発の対応やイレギュラーに燃えるタイプの人にとっては、適している仕事です。
設備保全の仕事のメリットは?
設備保全の仕事は、人によってはきついといわれる部分もありますが、一方で実は楽だと感じる人もいるという両面を持っています。設備保全には、長く働くうえで魅力的なメリットも数多く存在します。ここでは、設備保全の代表的なメリットを5つご紹介します。
・ 生涯現役で働ける
・ノルマや納期がない
・仕事の需要がなくならない
・電気系・機械系の確かなスキルが身につく
・未経験からも着実にキャリアをつめる
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
生涯現役で働ける
設備保全で培ったスキルは、製造業だけでなくさまざまな業種で活用されています。機械や設備が稼働する職場であれば、設備保全の需要は常にあります。そのため、経験を積むことで熟練の技術者として評価され、活躍し続けるケースも多いです。定年後も再雇用などで生涯現役で安定したキャリアを築きやすいです。
ノルマや納期がない
設備保全の仕事は、製造現場のオペレーター等の仕事と比べると、何台分の生産をいつまでに完了させなければならないといった明確な納期に追われることは少なくなります。定期点検のスケジュールは発生しますが、生産目標等のノルマや納期がなく、安定した環境で働けます。この点を精神的に楽だと感じる方は多いでしょう。
仕事の需要がなくならない
製造の仕事によっては、景気の影響を受ける場合もありますが、設備保全の仕事は、国内外を問わずモノづくりがなくならない限り、設備や機械を動かすための設備保全は必ず必要となります。また、IoTやAIが普及しても、物理的な設備そのものが存在する限り、設備保全は不可欠です。そのため、仕事の需要がなくなることはなく、安定して働き続けることができます。
電気系・機械系の確かなスキルが身につく
設備保全では、故障や不具合が起きた際に原因を特定し、必要な修理や交換を行うため、電気系や機械系の知識が身につきます。設備保全の仕事を通じて経験を積むことで専門的なスキルが身につきます。
未経験からも着実にキャリアをつめる
設備保全は、未経験からでも着実にステップアップが可能な仕事です。企業によっては研修等で設備保全の知識を身につけることができます。企業によっては資格取得のサポート制度を整えている職場もあり、未経験者でも努力次第でスキルを磨き、着実にスキルアップを目指せます。


設備保全の職場で働きたい方はものっぷへ!
設備保全事は、きついと言われることもありますが、向いている人には実は楽だと感じられる部分もあり、やりがいの大きい仕事です。安定した仕事の需要があり、キャリアを積むことで生涯現役で働き続けることができる点は設備保全のメリットであり、人によっては向いている働き方といえるでしょう。
設備保全事の仕事を希望している方は、設備保全が自分に向いているかどうかぜひここまでの解説を参考にして考えてみてくださいね。
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